移動介護用具といっても色々なものがあります。杖一つとってみても一本杖と呼ばれる普通の杖もあれば、前腕型ツェといった腕の力を使うことが出来る杖で、握力がない人でも手軽に使える杖もあります。介護が必要で立つことが難しい人、腕の力が極端に弱い人の場合には、着地面性が普通の杖よりも広い安定したタイプの多点杖を利用するのがいいと思います。
他にも移動する際の介護用品としては自分で歩けるが、さらに歩きやすいようにするためのシルバーカーや、肘置きつき歩行器、前輪付き歩行器、交互式歩行器、固定式歩行器などがあります。
歩行や移動介護の用品を選ぶ際には、グリップの高さが骨盤のあたりになるようなものを選ぶのがいいとされています。歩行器の場合には、グリップを持ったときの腕が、150度くらいに開く高さがいいようですし、杖の場合には、つま先から前に15センチ措置に15センチくらいの場所で持ったときにグリップと腕が150度に開くくらいの長さの杖を選ぶのがポイントです。
介護が必要である人といっても必ずしも寝たきりとは限りませんから、移動する手段として杖や歩行器、歩行車などが必要になっている人は多いと思います。松葉杖なども含めて介護が必要なっている人に合わせた物をしっかりと選んであげることが大切です。
いい加減に選んでしまうと、合わなかったり介護がさらに難しいことになるケースもありますので、慎重に丁寧に選んであげるといいでしょう。